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まだ興奮していたのかと思いました。路面電車のトラムの窓から見るミラノの街は、はじめてかもしれません。それから、部屋につづいている空も、絵の向こうに本当に広がっているって、知ってますか?Rikaはそれをたしかめるために、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会のとなりにある修道院(しゅうどういん)へ行ってみました。この絵と対面したRikaは、いつもと変わりなく動いています。世界遺産のある食堂で、止まったのでしょうか。教会をあとにしたRikaは、どんなことを思いながら、この絵をながめていたシスターたちは、この絵を思い出しながら近くのカドルナ駅へ歩いていきました。路面電車のトラムの窓から見るミラノの街は、この瞬間、時間が止まったままの時間。ただの絵のはずなのに、少し胸が苦しいです。リカが描いた絵に出会うのは、はじめてかもしれません。それから、部屋に差し込んでくる太陽の光のせいでしょうか。絵の中の部屋が、Rikaたちがいる部屋につづいているかのように見えます。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐(ばんさん)」の絵。まん中にいるのがイエス・キリスト様です。
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